便利なコマンド「lqueryvg」
AIXのコマンドの中には便利であるにも関わらず、あまり知られていないコマンドが多々あります。今回はそんなコマンドの中の1つ、lqueryvgコマンドをご紹介します。
目次
lqueryvgコマンド
用途:引数で指定したディスクのVG情報を表示する。
使い方:lqueryvg -p ディスク名 オプション
オプションの使い方によって表示できる内容が異なります。
「t」オプションは「tag」の略で、「t」を除くと数値のみが表示されることになりわかりづらくなるので、基本的には「t」と別のオプションをつけて実行します。
なお、以下でディスク名はhdisk0などです。
LVの最大数を表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tN |
(lsvgコマンドのMAX LVsと同等)
PPサイズの表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -ts |
lsvgコマンドのPP Sizeとはフォーマットが異なる。
PP Size: 27
と表示される場合、2の7乗を計算する。つまり、128MBとなる。
PP Size: 27
と表示される場合、2の8乗を計算する。つまり、256MBとなる。
VG内で使用していないPP数の表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tF |
(lsvgコマンドのFree PPsと同等)
LV数の表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tn |
(lsvgコマンドの LVsと同等)
使用しているPV数の表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tc |
VGDA数の表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tD |
(lsvgコマンドのVG DISCRIPTORsと同等)
PVのVGIDの表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -tv |
(lsvgコマンドのVGIDと同等)
各PVのVGDA数を表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -P |
各VG情報をタグ情報付きで表示
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# lqueryvg -p ディスク名 -At |
ちなみに以下のように「-At」を前にもってきても同じ結果になります。
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# lqueryvg -Atp ディスク名 |