普段何気なく使うmanコマンド(マニュアルコマンド)ですが、実は以下のように章立てになっています。
章番号 | 内容 |
1 | 汎用コマンド |
2 | システムコール |
3 | ライブラリ関数 |
4 | デバイスファイルなど |
5 | ファイル形式 |
6 | ゲームなど |
7 | その他 |
8 | システム管理コマンド |
まずは、「man ls」の実行結果を抜粋します。
1 2 3 4 5 |
<span style="font-size: 8pt;">LS<span style="color: #ff0000;">(1)</span> User Commands LS(1) NAME ls - list directory contents </span> |
赤字の「(1)」に注目してください。
続けて、「man fsck」の実行結果を抜粋します。
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<span style="font-size: 8pt;">FSCK<span style="color: #ff0000;">(8)</span> MAINTENANCE COMMANDS FSCK<span style="color: #ff0000;">(8)</span> NAME fsck - check and repair a Linux file system </span> |
赤字の「(8)」に注目してください。
そう、これらの数字は、先に示したマニュアルコマンドの章番号を表しています。「(1)」は汎用コマンド、「(8)」はシステム管理コマンドです。
今回のようにmanコマンドの引数を指定しない場合は1章から順に2章、3章と探していき、ヒットした場合に表示されます。
つまり、fsckコマンドについては8章が表示されているので、1章から7章まではマニュアルが存在しないことになります。
確認してみましょう。以下のように「man」とコマンドの間に、章を示す数字を入れることで、特定の章のマニュアルを確認できます。
1 |
# man 数字 コマンド |
実際に見てみます。
1 2 3 |
# man 1 fsck No entry for fsck in section 1 of the manual # |
「No entry for fsck in section 1 of the manual」とある通り、1章は存在しないようです。
fsckは8章のみ存在しますが、コマンドによっては複数の章にマニュアルがある場合があります。
その場合は、今回のように章番号を指定して参照してみましょう。