オススメ本「手紙屋」のご紹介
「僕の就職活動を変えた十通の手紙」というサブタイトルからすると、就職活動中の人向けに書かれているようにみえますがそうではありません。転職を考えている人だけでなく、「働く」にたずさわるすべての人に読んで欲しい1冊と本の帯に記載されているとおりの本だと思います。働くことの意味を見つめ直す本。
物語は小説風。一人の大学生の目線で話が展開されていくわけですが、その中心となるのが本のタイトルにもなっている「手紙屋」と主人公のやり取り。二人のやりとりを「就職活動」を通して、働くということに焦点をあて展開されていきます。
所々に目の覚める言葉があり、就職活動のときにこの本に出会っていたら、今とは違う人生になっていたと感じます。気付きが多く、働くことの意味を改めて考える機会になりました。
以下、カモトラが気に入っている箇所を一部引用させて頂きます。
『相手を変えることはできない』
よく言われることですが、相手を変えることはできません。変えることができるのは自分自身のみ。
『すべての人にあらゆる性格が備わっている』
このことがわかれば、あと必要なのは、あなたが相手の持っている性格の中で欲しいものを引き出してあげる存在になることなのです。
そして、相手の性格を引き出してあげる方法が、称号を与えるということなのです。
「人は与えられた『称号』どおりの人間になろうとする」と続きますが、この経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
「○○君は優しいね」と言われたりすると、優しく接している自分がいるわけです。もちろん、天邪鬼になって想いと別の行動をとってしまうこともありますが。
与えられる側にとって嬉しい称号ではなく、あまり嬉しくない称号ばかりを与えて生きている
ただし、多くは嬉しくない称号ばかり与えられているとのこと。言われたほうも嬉しくないですし、相手が嬉しい称号を意識的に与えることが大事ですね。
才能の有無
「才能がなかった」
夢をかなえることができなかった人がいう理由がこれです。
逆に考えると、夢をかなえることができた人は「才能があった」から夢をかなえたと言いそうですが、そうではない。
失敗する人は「才能」を頼りに夢をかなえようとするのです。別の言い方をすれば、「自分が成功できることは何か」を考えているわけです。実は、この人たちは勘違いしています。成功は才能によって得るものだ、という勘違いです。
これには「たしかに!」と思いました。才能という名の「与えられたもの・授けられたもの」のせいにすることで、自分の努力が足りないことの言い訳にしているのかもしれない。そう思った次第です。
学ぶことや気付きがある本書。
手軽に読める内容なので、時間がたってからまた読み直したいと思っています。