メモリについて整理したよ
パソコンのメモリを増設しようとしてメモリについて調べると色々な用語がでてきます。例えば以下のような用語ですね。
- SDRAM
- DDR
- DIMM
- SO-DIMM(S.O.DIMM)
- PC3-10600
最後の表記は実際にメモリを購入しようとしたときに見かけますね。
メモリについて整理したので簡単に説明してきます。
メモリーチップの種類
SDRAM 正式名称はSDR SDRAM。かなり古い。
DDR 正式名称はDDR SDRAM。SDRAMの約2倍の速度。
DDR2 正式名称はDDR2 SDRAM。第2世代のDDR SDRAM規格。
DDR3 正式名称はDDR3 SDRAM。第3世代のDDR SDRAM規格。
(※)SDRは「Single Data Rate」の略
(※)DDRは「Double Data Rate」の略
端子の形状については以下が参考になります。
※DIFERENÇA DE MEMÓRIAS DDR, DDR2, DDR3 E DDR4に掲載されいてる画像がわかりやすかったので、キャプチャにて引用させて頂きました。
各メモリの下の部分がPCに接続する箇所ですが、少しずつ形状が異なることがわかるかと思います。
各世代によって端子の形状が変わっているため、DDR3対応のスロットにDDR2のメモリを挿すことはできません。
基盤の形状
PC用メモリは基板直付けタイプと取り外しができるタイプがあります。
基板直付けタイプはスマートフォンやMacBookのような薄型PCに多いタイプで、その名前の通りメモリが基盤にくっついていてメモリの交換ができないようになっています。
取り外しのできるタイプには、デスクトップに使われることが多い「DIMM」と、ノートPCで使われることが多い「SO-DIMM」という2種類の形状があります。
DIMMは「Dual Inline Memory Module」の略でディムと呼びます。
SO-DIMMは「Small Outline Dual Inline Memory Module」の略でエスオーディムと呼びます。S.O.DIMMと表記する場合もあります。
速度
速度を表す場合、以下のように書くことがあります。
- PC3-12800
- DDR3-1600
PC3-12800の12800はメモリの転送速度(MB/s)を表しています。12800MB/sだと、約12.8GB/sですね。ちなみにPC3の3は第三世代のことです。
DDR3-1600の1600は性能(MHz)を表しています。この値の8倍(※)がメモリの転送性能に該当します。1600×8=12800であることから、先に示したPC3-12800と同様の性能であることがわかります。
※8倍となる理由は以下の通りです。
DDR3メモリモジュールは64データビット幅を持ち、1バイトは8ビットであることから、1回ごとに8バイト転送されるからである。
DDR3 SDRAM - Wikipedia
DDR、DDR2等も基本的には64データビット幅を持っているので8倍する点では同じです。
このように同じ性能であるにも関わらず、異なる表記方法があるわけで混乱してしまいます。最近のメモリだと転送速度が5桁、性能が4桁なのですぐに気付きますが、PC2-3200の場合は、3200MB/sで400MHzです。(ちなみにPC2の2は第二世代のことです。)
式で表すと以下の通りです。
- PC3-12800 = DDR3-1600
- PC2-3200 = DDR2-400
もしもPC3-1600という表記があったとしたらそれは誤記です。DDR3-1600のことをさしているのでしょう。
この12800や3200という数字が転送速度を表していることは述べましたが、速度であることから数字が大きいほうが早いということが直感的に理解いただけるかと思います。
最近だと、PC4-34100というものもあるようです。この場合の転送速度は34.1GB/sです。
PC3-12800の3倍近くの速度ですね。
PC4-34100を使ったことがないのでわかりませんが、体感的にはそれほど違いを感じないかもしれません。一般ユーザとしてはちょっと値段が張る(2016年10月時点で約36000円)ので簡単に試せませんが、いずれ手の届く価格帯になるのでそのときには試してみたいと思います。
話がそれましたが、まとめると速度表記は以下の2パターンで表記されます。
- PC世代数–転送速度
- DDR世代数–性能
結論
メモリについて整理してきました。
各世代に形状の互換性はないのでメモリを購入する際には注意しましょう!